2024年5月30日

にゃん

(人間語・日本語訳

このアカウントは思いつきではじめた。

僕は「自殺」を絶対的に否定している。

「自殺」から救い、そしてその救った「誰か」を僕の強くて裏切らない仲間とする計画を、ぼんやり考えていた。

「自殺」とは「他殺」である。それは、社会が殺したという意味で「他殺」であるし、また、自分が自分を「殺す」という意味でも「他殺」である。自分を「殺す」ことは、とても勇気のいる行為だ。僕は、たまに死にたいと思うが、その勇気がないので、できない。だから、自分で自分を「殺す」ことのできる人はすごいと思う。

いや、君に自殺をしてほしいわけじゃない。
本当にやめてほしい。

こんなことを言ったら怒られるだろうか、死んでほしいと思う人がいる。
しかし、そういう人間ほど、他人を苦しめてのうのうと生きるのがこの世界だ。
逆に、まっすぐで、やさしくて、純粋で、まじめで、そんな人間ほど、苦しめられて死を選ぶのがこの世界だ。

だから、だから僕は君に「自殺」をやめてほしい。
君は何もなしに「自殺」なんてするわけがないんだ。
君は、絶対に誰かに「殺された」んだ。
だから僕は、君を殺した誰かを見つけて、そいつをとっちめたい。

僕の周りで自殺した人間は、そんな人間ばかりだ。
死ぬべき人間がのうのうと生き、生きるべき人間が苦しんで死ぬ、あるいは苦しみの夜を過ごす。
僕が苦しいのは、この、矛盾した世界のシステムに、僕自身が加担しているからだ。

救おうとしたつもりが、救えなかったり。
助けたつもりが、助けてなかったり。
そんなことが何度もあった。

「あの時、会わなかったらよかったね」
「あの時、君の会社に入らなかったらよかったね」

こんなセリフを言わせてしまった僕は、自分を一番殺したい。

僕を愛してくれたある女の子は、彼女が売春をせず、そして、自殺をせず、そして、ホストにも通わず、そう諭した。ホストクラブにも乗り込んだし、メディアも使ってそのホストたちのことも記事にしたし(示談しないと本名とその記事がリンクするというトラップを仕込んだ。)弁護士も僕の盟友についてもらったし、そしてまた、ここには書けない色々なこともあった。彼女はホストに通うことをやめた。

僕は、彼女に文章の才能を見出していたから、何かそんな仕事をさせようと思った。
才能は、埋もれているのだ。埋もれている才能を発掘するのが、僕の趣味だ。
僕の会社に入った後、彼は、自殺未遂を繰り返し、自傷を繰り返した。
ホストに通っていた時よりも、彼女の体には傷が増えてしまった。
しまいには、SNSに僕の本名や色んなことを書き、自殺未遂を図った。
それを見た別の家族(社員)の鬼電で僕は飛び起きて、彼女を助けに行った。
睡眠薬を飲んでふらふらの僕を前に、その僕に包丁を突き付けながら、彼女はこう言っていたらしい。

「なあ、こいつ、ふらふらなんだけど。
ははは、なあ、こいつやっちゃっていい?
こいつ、やっちゃっていい?」

僕は、サイレースが効いていたから(サイレースは、効いているとお酒を飲んだ時のような酩酊状態になる。また、記憶がなくなる。)その時のことを覚えていない。

後から、部下にその話を聞いて、僕は笑った。
「自殺未遂を止めに行って、殺されかけるなんて、面白過ぎるじゃん(笑)」
たしかに、帰り道、床に血のついた包丁が落ちていた。
僕の首筋には、かすれた傷がある。
(あと数センチズレていたら、危なかっただろう。)

僕は彼女を恨んではいない。
彼女は翌日、僕に謝りつくしてきた。
警察の人を呼んで、前後の流れを知らない警察の人は、僕がただの悪い男かどうかわからないから、毎日彼女の家に、安否の確認をしにいっていたらしい。
(その日、彼女は遅くまで連絡が返ってこなかったのだ。心配になった僕は、合いかぎがあるからといって、勝手に彼女の家に入ってまた面倒になっても嫌だなと、警察署に行って事情を話して、心配だから入ってもいいかと確認を取った。警察の人は言った。「ああ、もう私たちがいって、安否は確認していますよ。」)

そのままだと、警察の人も心配で、毎日彼女の家に安否の確認に行くだろう。
そう思って、僕は彼女に二人で警察署に謝りに行こうと言った。
待ち合わせ場所で、僕は言った。
「お、あぶね、包丁もってきてないよな?あぶね~」
彼女は、笑って、少し怒って、そして、笑った。

彼女はここには書けないある事情から、僕の会社で働くことができなくなった。
結論から書くと「彼女に必要なのは、仕事ではなく治療です。」
まさしく、その通りだと思った。
僕は、焦り過ぎていたのだ。
まずは、彼女の心の病の治療だった。
その過程で、彼女が売春することや、ホストに通うことは二の次だったかもしれない。
いっぺんに解決しようと、環境を一気に変えたことが、彼女に重いストレスを与えてしまったんだろう。

結果がすべてだ。
彼女は、売春をして、ホストに通っていた時よりも、体につけた自傷痕が増えてしまった。

彼女とは、たまにラインする。
「元気?」
「うん、元気」
いつもは、その程度。

でも、たまに、深夜に爆発的に愛のメッセージが炸裂して、朝にはそれが消えている。
僕は、彼女に何もしていない。むしろ、金銭的、労力的な面で言えば、損しかしていない。
しかし、彼女をこうしてしまったのは僕の責任だから、僕は彼女の人生に責任を取らないといけないと思っている。

生きるたびに、責任が増えていく。
生きるたびに、嫌なことが増えていく。
生きるたびに、この社会がクソなことを知っていく

何も知らないままで生きることができれば、幸せだっただろう。
でも、僕は、「幸せ」「不幸せ」で人生の生きる基準を選んでいない。
「不幸せ」で「苦労」しても、色んなことを知って、色んなことを変えて、そして時には人が見えない景色を見れたり、人ができないことをしたり、そんな人生を歩みたいと思っている。

はっきり言って、僕は、20歳の時に会いたいような人にはみんな会えた。
その人たちと仕事をしたり、その人たちとご飯に行けるようになった。
その意味で、僕は、もう、これからの人生はお釣りだと思っている。
もちろん、死にたくはない。
でも、もし、死んだとしても、神様には、こういうだろう。
「幸せな人生を、ありがとうございました。」

僕の家族(社員)には自殺を試みた人間が多くいる。
そして手前味噌ながら、その辺の甘ったれた人間の1000倍、素晴らしい仕事をする。

僕は、はやく彼らに経済的な安定を与えたい。(今のところ僕が彼らに報いることができるものがそれしか見当たらないからだ。)
僕の本当に唯一悪いところは、お金にだらしないところだ。
優先順位がつけられないところだ。
まずは、自分と自分の仲間を守らなければならない。
もちろん、社会や苦しい人たちを助けるのは大事だ。
でも、僕は、自分の大事な、それこそ、自分のために命を捨てる覚悟でついてきてくれる家族(社員)たちを、まずは幸せにしないといけない。

本当は、このアカウントで、社会の苦しむ人たちの話をひとりひとり聞きたかったし、中には、僕の家族(社員)になってもらう人も見つけたかった。
でも、それはいったん、おやすみだ。

来月からアカウントの更新が難しくなるかもしれないから、一応書いておく。
まったく、LINEさん、命を救っているんだから、無料にしてよ。

このLINEは一時的にはSTOPするかもしれないけど、必ず再開するから、それまでみんな、生きててね。

2024年5月30日 17分59秒

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